2012年5月6日日曜日

2012車検前点検整備(3)

計画ではゴールデンウィーク最後の日曜日は近所のメンバーで伊勢ツーリングへ行く予定だったのだが、「大荒れの天気になる」との予報で中止になってしまった。(T_T)

出発時刻まで中止か決行かでかなり悩んでいたのだが、後になってみれば大荒れの一日だったので中止の判断は正解だった。

気を取り直して午後からは先日届いた補修部品を取り付け作業を行った。
'89〜XL用HD純正部品 "33900-99" ニュートラルスイッチ。

昨年末から発生しだしたニュートラルポジションランプの点灯不具合。
冷温時にはしっかり点灯するのだが、エンジンが温まると付かなくなってしまうという何とも不思議な現象だけど、ググってみると意外とある事例のようなので素直にスイッチ交換する事にした。

前にも書いた米Harley-Davidson社の輸出制限の影響の為か、普通にネットで流通していた純正部品も、多くのショップで"在庫切れ"や"取扱中止"でなかなか見つけられなかったのだが、「ハーレーパーツ あるじゃん」という、ネーミングのセンスはまったく感じられないけれど、かなり良心的な価格でパーツを販売しているショップで見つけて手配。

在庫が無かったのでアメリカ手配となっていたのだが、18日ほどかかって到着した。
スイッチ自体の構造は特別なことはないのだけれど、問題なのはスイッチが取り付けてある場所で、トランスミッション側のスプロケットの裏側にある為にアクセスするまでが大変。

なんといってもスプロケットを固定しているナットが1-7/8インチという普通ではまったく使うことのないサイズの為、このナットを外す為だけに新たにソケットレンチを購入した。

希望としてはインパクト用のソケットが欲しかったのだが、数千円もしたので諦めてAmazonで永久保証付き"STRAIGHT"製のスタンダードソケットを購入した。

で、役者が揃った所でとっとと作業にかかります。マフラー前後取り外し、リアブレーキのマスター取り外し、スプロケットカバーを取り外してやっとスプロケットが露出。

スプロケットナットの回り止めロックプレートを取り外して、鉄パイプで延長したレンチを回してみるものの、ロックツール等でスプロケットを固定していない為、ギア入れておいてもバイクが動いてしまう。(当たり前だけど....)
何度利用するか判らないソケットレンチだけでも躊躇したのに、1万数千円もする専用工具はとても購入出来ない。

事前調査では、「家庭向けのインパクトレンチじゃまったく緩まない」みたいな情報もあったけど、ダメもとで手持ちのインパクトレンチを使って緩めてみたところ思いのほか簡単に外すことができた。

ちなみにこのナットは逆ネジです。
スプロケットナットが緩んだらリアアクスルシャフトナットとアジャスターを緩めてドライブベルトを緩める。

これでやっとスプロケットが外せてニュートラルスイッチへアクセス可能となります。
取り外したスイッチはぱっと見損傷も見られず動作も新品と比較しても壊れているように見えない。
(ちなみに右側が新品のスイッチ)

「交換したら治るのか??」といった一抹の不安もあるけれど、他に策もないのでサッサと交換して逆の手順で組み付け。

スプロケットナットの締め付けトルクは"68.7Nm"でそこから「30〜40°の増し締め」となっているけれど、そんな大きなトルクレンチは持ち合わせていないので最初にマーキングしておいたロックプレートのセット位置に合うところまで調整しながらインパクトレンチで締め込んでいった。

その後はドライブベルトのテンション調整。この作業は、サービスマニュアルにも4,000km毎の点検項目にもなっているので丁度よい機会。
"4.45kg"(10ポンド)のテンションをかけ、7.9〜9.5mm(1200Sの場合)のたわみ量になるようにアジャスターナットで調整する。

日本車では当たり前に刻んであるアクスルナット付近の目盛りがハーレーにはないので、スイングアームの中心辺りに明けてある"サービスホール"と呼ばれる穴からシャフトの中心距離を左右測りながら調整する。(すごく大事な所だと思うんだけど、測定方法は意外とアバウト...)

後はせっせと組み付けして完了。
朝から激しい雨や雷が鳴ったりと大荒れだった天気も、夕方には晴れてきたのでニュートラルランプの動作確認に一回り。

しっかりエンジン温まったあともしっかりニュートラルランプは点灯するようになりました。
めでたしめでたし。

【本日の部品代】
33900-99 89〜XL用ニュートラルスイッチ:1,890円
(1-7/8インチソケット:1,540円)

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